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歯周組織の再生療法は、まず人工骨移植手術、歯周組織再生誘導（GTR）法が開発され、保険診療となった。そして現在、先進医療であるエナメル基質タンパク（エムドゲイン）の応用、さらに多血小板血漿（PRP）の応用、細胞・骨膜シート治療が実施され始めている。本講演では、以下の治療法や生体材料について、コンセプト、基礎的知識、術式ならびに臨床効果と特長について解説する。
人工骨移植手術：フラップ手術時の歯槽骨欠損に、ハイドロキシアパタイト（HA）、リン酸三カルシウム（TCP）を充填するもので、人工骨がフィラー・スペーサーとして作用して、骨伝導能を有する。GTR 法：フラップ手術時に非吸収性・吸収性膜を置き、上皮細胞の増殖を抑えて、結合組織性付着を促す方法で技術的難しさが課題である。エナメル基質タンパク：フラップ手術時の歯根面にブタ歯胚由来のエナメル基質タンパクであるエムドゲインを塗布することにより、フラップ手術のみと比較して、付着の獲得がより生ずることが認められた。PRP：歯周病患者自身の血液から、遠心分離法で濃縮した血小板を多く含んだ血漿をアパタイトと混合して、歯槽骨欠損部に充填する手術法である。培養骨膜シート：歯周炎患者の下顎臼歯部から採取した骨膜を、6 週間培養して、骨膜シートを作成し、末梢血液を採取して、PRP を調整する。PRP とHA 顆粒を混和して、骨欠損部に充填後、培養骨膜シートを静置して縫合する方法である。 |
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- 組織再生
- 人工骨移植
- GTR法
- エナメル基質タンパク
- 多血小板血漿
- 培養骨膜シート
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1977年 |
新潟大学歯学部卒業 |
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1981年 |
新潟大学大学院修了（歯周病学専攻）
新潟大学歯学部助手
米国ボストン市フォーサイス歯科センター研究員（免疫学） |
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1983年 |
新潟大学歯学部 講師 |
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1986年 |
新潟大学歯学部 助教授 |
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1999年 |
新潟大学歯学部 教授 |
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2001年 |
新潟大学大学院 歯周診断・再建学分野 教授 |
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2004年 |
新潟大学医歯学図書館長（2年間） |
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2005年 |
新潟大学歯学部 副学部長(2年間)
新潟大学医歯学総合病院 病院長補佐(2年間) |
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- Tissue-engineered cultured periosteum used with platelet-rich plasma and hydroxyapatite in treating human osseous defects. J Periodontol. 2008 May;79(5):811-8.
- Fabrication of cultured oral gingiva by tissue engineering techniques without materials of animal origin. J Periodontol. 2006 Apr;77(4):672-7.
- Platelet-rich plasma combined with a porous hydroxyapatite graft for the treatment of intrabony periodontal defects in human: A comparative controlled clinical study. J Periodontol. 2005 Jun;76(6):890-6.
- Enamel matrix derivative in the treatment of human intrabony osseous defects. J Periodontol. 2000 Dec;71(12):1821-8.
- 特集 バイオサイエンスの現在；骨膜シートの臨床応用を探る，ザ・クインテッセンス，27 巻，９号，45-64
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