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近年、包括的歯科医療の重要性が認識されてきたことや患者の審美性、機能的改善への要求度の高まりなどの背景から、一般歯科臨床における矯正歯科治療のかかわりはますます強くなってきており、矯正歯科を専門としない臨床医にも、矯正歯科治療についての知識と技術の必要性が増してきているように思われます。
そのような現況にあっても矯正歯科治療の特殊性によって、現行の診療システムが物理的にも精神的にも煩雑になることを憂慮され、その導入を見合わせている先生も多いのではないでしょうか。
本年度は「若年期の前歯反対咬合」を題材とした実習を企画いたしました。反対咬合を主訴として訪れる患者さんのなかには、若年期のうちに比較的簡単な矯正歯科治療を施すことによって、歯列や顎骨の成長発育への悪影響を軽減できると思われる患者さんは少なくありません。症状によって治療方法が異なることはありますが、今回は矯正装置として、歯の移動以外に固定や保隙など応用範囲の広いリンガルアーチを選択しました。講義とタイポドント実習を通じて基本テクニックを習得していただき、 明日からの臨床に実践できるMTM(限局矯正治療)の研修を行っていただきます。
これまでにご参加いただいた先生も、初めての先生も是非ご参加ください。 |
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- 臨床に矯正歯科治療を導入するにあたり考慮すべき点(講義)矯正治療の特殊性,目的,臨床的効果について
- リンガルアーチ概論(概説,適応症呈示)
- リンガルアーチ製作実習
- タイポドント実習
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1977年 |
愛知学院大学歯学部卒業 |
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1988年 |
愛知学院大学歯学部講師(歯科矯正学) |
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1992年 |
カリフォルニア大学サンフランシスコ校客員講師(93年6月) |
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1994年 |
愛知学院大学歯学部助教授(歯科矯正学) |
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1996年 |
愛知学院大学歯学部教授(歯科矯正学) |
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【所属】
日本矯正歯科学会(理事長)、日本顎変形症学会、日本口蓋裂学会、日本スポーツ歯科学会(各理事、評議員)、近畿東海矯正歯科学会(監事)、愛知学院大学歯学会(評議員)、AAO、IADR、他会員 |
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- 歯科矯正学 医歯薬出版,東京,2002
- 混合歯列期の矯正歯科治療 医歯薬出版,東京,2003
- チェアーサイド・ラボサイドの矯正装置 ビジュアルガイド 医歯薬出版,東京,2005
- 歯科矯正マニュアル 南山堂,東京,2006
- 改訂版 新しい歯科矯正学 永末書店,東京,2006
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