平成20年11月9日(日)9:30〜17:00 講師:後藤 滋巳氏 日歯生涯研修コード:0802
> 講演後記
平成20年11月3日(日)に愛知学院大学歯科矯正学講座教授の後藤滋巳先生をお迎えして「明日からできるMTM(タイポドント実習)-大臼歯の整直・歯根の矯正的な挺出-」として矯正実習コースを開催した。インストラクターには後藤先生の他にも宮澤先生、黒澤先生、森山先生、判治先生の4名にお越しいただいた。 実習前の講義では歯科矯正治療の基礎やポイントなどをわかりやすく説明いただき、タイポドント実習ケースの概要を確認後、さっそく実習に移った。 今回のケースは残根状態で舌側に位置する上顎側切歯の歯列内への誘導と挺出ということで、まずは歯面にブラケットをボンディングしスペースを獲得することから始まった。ボンディングにおいてもハイトやアンギュレーションなどの位置づけは、初心者の受講生も多く手間取っている様子がうかがえたものの、非常に熱心で休憩や昼食の時間にもかかわらず、黙々と実習を続ける先生もみえた。最終的には出来たスペースにゴムによって側切歯を移動し、補綴可能な状態に歯根を挺出させた。インストラクターの丁寧な指導のもとに、受講生の疑問にも的確に回答し、非常に満足のいく実習であった。