平成20年10月19日(日)9:30〜17:00 講師:高橋 登氏 日歯生涯研修コード:0414
> 講演後記
近年、審美的歯科修復物に対するマーケットのニーズは大きな高まりを見せている。一方で、ミニマルインターベンションの概念は広く歯科臨床家に浸透し、より美しく、より侵襲の少ない治療オプションの探索と活用は歯科界の一つの大きなテーマとなっている。これら「MI」と「審美修復」は従来、相反する概念と捉えられてきたが、接着歯科分野における革新的なイノベーションと、卓越した臨床家の技術力のもとに統合され、 ダイレクト・コンポジット・レストレーションとしての術式完成を迎えグローバルで広く臨床に応用されている。また、もう一つの審美的修復の代表的オプション、セラミックス・レストレーションにおいても、その適応法や術式の研究は進み、極めて予知性の高い治療法として認知されている。これら治療法は審美性のみならず、歯の延命や機能面においても優れていることは疑いなく、現代の臨床家において必須のトリートメントオプションといえよう。 本講演では予知性の高い、確実な審美的レストレーションを行うための根拠と術式をサイエンスをもちいて徹底的に検証し、天然歯に肉薄するアーティスティックなレストレーションを可能にする臨床的ポイントをステップごとに詳しく解説する。また、講義後には実際のダイレクト・ボンディング、レイヤリング術式のデモンストレーションを行い、リアルなテクニックをあますところなく紹介する。