PGC.Journal 愛知学院大学歯学部同窓会ポストグラデュエートコース   愛知学院大学歯学部同窓会

 

日時:平成20年6月22日(日) 9:30〜17:00
講師:大村 祐進氏
日歯生涯研修コード:0414

> 講演後記

 
  現在、歯科補綴物はマテリアルの進化と歯科技工技術の発達により、天然歯に勝るとも劣らない「美」を表現することが可能となっています。また、「審美歯科」に関する情報も多種多様となり、審美歯科への患者さんの関心は飛躍的な高まりをみせています。
しかし、われわれ歯科医師の日常臨床においては、補綴治療のみで審美的な結果が得られるケースはまれであり、多くの場合には術前の病的状態を立て直し、審美的な補綴物と顔貌、口元、歯列、歯肉とをいかに調和させるかが重大なテーマとなります。このテーマを実践するためには、診査・診断・治療計画から補綴前処置を経て補綴処置に至る行程を、無理無駄なく合理的に関連づけた、総合的かつ体系的な治療が必要となることはいうまでもありません。
そこで今回は、日常臨床で補綴治療を行う際に遭遇するさまざまな病態を改善し、高い審美性を獲得するための包括的なアプローチについて、その臨床コンセプトをまとめてみたいと思います。
 
 
  1. 審美補綴における歯周組織のマネージメント
    ・炎症のコントロール
    ・補綴前処置による歯周組織のマネージメント
    ・辺縁歯肉と歯周組織との関係
  2. 支台歯形成と印象採得
  3. 咬合器の使用法
  4. まとめの症例
  5. メインテナンス
 
 
1959年 7月27日 長崎県生まれ
  1985年 福岡歯科大学卒業
下関市、畑島歯科医院勤務
  1989年 現在地(下関市彦島迫町三丁目8-16)にて開業
 
【所属】
日本顎咬合学会指導医、日本臨床歯周病学会認定医、日本審美歯科協会会員、
日本口腔インプラント学会会員、A.A.P.会員、北九州歯学研究会会員、J.A.C.D.会員
  
 
 
  1. クラウンカントゥアと歯周組織の調和  補綴臨床別冊 / 診断と治療のコンセンサス , 2005
  2. 難症例の審美修復治療へのアプローチ  ザ・クインテッセンス 24 (8) , 2005
  3. 審美補綴のための包括的アプローチ  補綴臨床 39 (6) ,2006
  4. 機能性・審美性・長期安定性を考慮した補綴設計  日本歯科評論 67 (8) , 2007
  5. 審美性を考慮した歯周補綴の予後 ザ・クインテッセンス 26 (11) , 2007
 
 

平成20年6月22日に本年度最初の講演が開催されました。講師には山口県御開業の大村祐進先生をお迎えし、「審美性獲得のための包括的アプローチ」という演題で御講演いただきました。
初診時における診査・診断から最終的なメインテナンスまで、一日講演の時間をいっぱいまで用いて講演されました。
臨床家らしく、400枚以上あったスライドのほぼ全てが、ご自身の臨床例であり、内容はもちろんですが、ビジュアル的にも圧倒されるものでした。
審美性を獲得するための歯周組織の取り扱い方、それを補綴物に反映させるための支台歯形成、印象採得方法などは大村先生のこだわりが、随所に見受けられました。
今回の講演は、包括的な治療の流れを習得したい若い先生方は特に刺激を得、参考になったことでしょう。


 
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