日時:平成19年9月30日(日)9:30〜17:00
座長:千田 彰(せんだ あきら)氏
(愛知学院大学歯学部歯科保存学第1講座 教授)
日歯生涯研修コード:041400

> 講演後記

 
 

JAED(日本歯科審美学会)は、ホワイトニング・コーディネーター制度を発足させました。口腔の健康に深く関わる歯科衛生士を対象とした本制度の発足は、今回のシンポジウムのテーマや開催趣意そのものを意味するものです。白くきれいな歯は、口腔のみでなく、全身、そして心の健康も意味します。歯を白くするという技術的な問題のみならず、患者様の心も含めた全身の健康を考えて、ホワイトニングを捉えねばなりません。

 
  各シンポジスト(椿、永井、須崎、近藤各先生)の講演後、上記趣意、内容に沿って討論する。
フロアの皆様の参加も頂いて、これからのホワイトニングについて語り合いましょう。
 
 
1948年 石川県に生まれる
  1973年 愛知学院大学歯学部卒業、同助手
  1979年 同大学歯学部講師
  1987年 カナダ・ウエスタンオンタリオ大学
客員教授(1988年迄)
  1995年 愛知学院大学歯学部教授
現在に至る
 
所属:国際歯科学士会国際理事、国際歯科審美学会常任理事、アジア歯科審美学会常任理事、日本歯科保存学会理事、日本接着歯学会常任理事、日本レーザー歯学会常任理事、Academy of Operative Dentistry 会員ほか

 
 
  1. フッ化物徐放性修復材料ガイドブック(編著) 永末書店2005
  2. 新・MI 臨床&接着修復(審美治療と接着) デンタルダイヤモンド2002
  3. 審美修復 ここが知りたいQ46(編著) デンンタルダイヤモンド2005
  4. 審美歯科21(編著) デンタルダイヤモンド2001
  5. 新・う蝕の科学(歯科修復治療の進歩) 医歯葉出版2006
 
  最近のホワイトニング事情
−成功するためのマーケティングリサーチ−
講師:椿 智之氏(東京都 開業医)

近年日本でもホワイトニングがようやく一般化して来ました。
ある調査でも東京での認知度はすでに8割にも上がっており、
有名女性誌の調査でも受けてみたい美容の中でホワイトニングが1位になるなど、
日本人の白い歯に対する意識、憧れは日増しに高まってきています。
本講演では最新のホワイトニング方法と日本におけるマーケティングについてお話いたします。

■講演内容の項目
1.アメリカ最新ホワイトニング
2.日本におけるホワイトニングの現状
3.世界的なマーケット
4.日本におけるホワイトニング・マーケティング
■最近の文献
1.自由診療のステップ by ステップ デンタルダイヤモンド社
2.審美歯科における癒し〜癒しの診療 歯科審美第17巻第1号
3.At Home ホワイトニング ヒョーロンパブリッシャーズ
4.漂白 デンタルダイヤモンド社
<略歴>
1963年 東京都に生まれる 
1988年 日本歯科大学歯学部卒業
1995年 銀座にティースアート開業
<所属>
日本アンチエイジング歯科学会常任理事、日本歯科審美学会評議員、日本歯科DNA 研究会理事、日本歯科審美学会ホワイトニングコーディネーター委員、アメリカ審美歯科学会(ASDA)認定医、口腔美容管理学会、国際審美歯科学会、アメリカ審美歯科学会(AACD)、アジア審美歯科学会、会員 ティースアート代表
予知性の高いホワイトニングの秘訣
−ホームとオフィスホワイトニングの使い分け−
講師:永井 茂之氏(東京都 開業医)

歯牙漂白法についての文献は多く出版されており、今さら情報不足ということもなかろう。
コンサルテーション、術式、メンテナンスに至るまで丁寧に解説されている。
しかし、実際にホワイトニングを臨床で行うとすぐにつまずいてしまうことが多い様である。
本には一般的なことは書いてあるのだがいわゆるノウハウが抜けている。
今回はトータルホワイトニング? 永井歯科診療室法? について細かいノウハウをお伝えしたい。

■講演内容の項目
1.歯牙漂白の手順
2.トータルホワイトニング
(永井歯科診療室法)
3.診査・診断
4.陥りやすい失敗
5.症例
■最近の文献
1.オールセラミック修復はどこまで進化するの? Dental Frotier QA
デンタルダイヤモンド社 2005-2
2.接着性レジン充填におけるラバーダム防湿への一考察 歯界展望
医歯薬出版 Vol.108 No.2 2006-8
3.変色歯の治療 補綴臨床
医歯薬出版 第39巻 第3号 2006-5
4.当院における歯牙漂白治療について ? レーザーの併用を中心に
日本歯科評論 Vol.66 No.4 2006-4
5.歯科用Nd:YAG レーザーの臨床応用
クインテッセンス出版 2003 共著
<略歴>
1961年 大阪府に生まれる 
1987年 大阪歯科大学卒業
1989年 渡米、ハーバード大学歯学部保存科 クリニカルフェロー
1990年 マサチューセッツ州立退役軍人病院 歯科部出向
1991年 マサチューセッツ州立病院 顎顔面外科出向
1993年 帰国
1996年 東京都品川区五反田において 「永井歯科診療室」院長
現在に至る
<所属>
日本レーザー歯学会(理事)、日本歯科色彩学会(評議員)、日本歯科顕微鏡学会(評議員)、米国レーザー歯学会(認定指導医)、 国際レーザー歯学会(会員) 、ヨーロッパレーザー歯学会(会員)、 日本レーザー医学会(認定歯科医)、米国歯科顕微鏡学会(会員)
ホワイトニングのチームアプローチ
−歯科衛生士に求められるもの−
講師:須崎 明氏(P.G.C. 実行委員)

ホワイトニングは歯科医療として定着しつつあります。
そのような流れの中でホワイトニングは歯科衛生士を中心として行なわれることが多くなり、
歯科衛生士が行なう自費診療の1 つとして注目されています。
そこで本講演では当院で行なっているホワイトニングを成功させるためのチームアプローチの実際をご紹介させて頂きます。
さらに歯科医師や歯科衛生士にとって有意義なホワイトニングに関する情報も提供させて頂きます。
少しでも皆様のご参考になれば幸いです。

■講演内容の項目
1.チームアプローチの実際
2.歯科衛生士が注意するポイント
3.ホワイトニングに関するQ&A
■最近の文献
1.審美修復 ここが知りたい Q46:共著 デンタルダイヤモンド社 2005
2.フッ化物徐放性修復材料ガイドブック:共著 永末書店 2005
3.言語聴覚士のための基礎知識 臨床歯科医学・口腔外科学:共著 医学書院 2006
4.接着がゆく:共著 デンタルダイヤモンド社 2006
5.臨床に役立つ接着修復のすべて:共著 医歯薬出版 2006

<略歴>
1971年 愛知県に生まれる
1996年 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
2000年 愛知学院大学大学院歯学研究科修了、博士(歯学)の学位取得
2000年 愛知学院大学歯学部歯科保存学第一講座 助手
2000年 日本歯科保存学会奨励賞 受賞
2001年 The International Conference on Dentin/Pulp Complex, “Young Investigator Award”受賞
2002年 愛知学院大学歯学部歯科保存学第一講座 講師
2003年 モンゴル国立健康科学大学客員助教授
2005年 愛知学院大学歯学部歯科保存学第一講座 非常勤講師
2005年 名古屋ユマニテク歯科医療専門学校 非常勤講師
2005年 ぱんだ歯科 院長
2005年 東海歯科医療専門学校 非常勤講師
現在に至る
<所属>
愛知学院大学歯学会、 日本歯科保存学会、日本レーザー歯学会、日本歯科審美学会、日本歯科理工学会、IADR、JADR、Academy of Operative Dentistry(米国保存修復学会)、日本接着歯学会、日本臨床歯周病学会


「ホワイトニングを軸とした環境づくり」から生まれるメリット
−ホワイトニングは歯科衛生士にまかせなくては−
講師:近藤 隆一氏(東京都 開業医)

ホワイトニングを希望する患者が「居ない・見付からない」となる最大の原因は
「歯科医のモチベーションの低さ」と言える。
ホワイトニングを一般人に薦める前に、「白い歯」を歯科医・歯科衛生士をはじめとする
デンタルチームの必須アイテムとすることを提唱したい。
そして歯科衛生士にまかせることにより、あらたな仕事への情熱が湧くだけでなく経営効率も良くなるはずだ。

■講演内容の項目
1.ホワイトニング、今が旬
2.新感覚で、歯科衛生士の聖域を
3.アプローチ、されたらどうする
4.ホワイトニング剤を使いこなす
5.やるなら、成功させたい
■最近の文献
1.ホワイトニング NOW 歯界展望 2005年8月号
2.ホワイトニングを活用した歯科医院経営戦略 季刊歯科医療 2005年冬号
3.オパールエッセンス 認可とホワイトニング最新事情 歯界展望 2006 年9月号
4.マーケティング戦略としてのホワイトニング 歯科評論 2006年9月号
5.歯科衛生士に知ってほしい「ホワイトニング」 デンタル・ハイジーン 2006年9月号
<略歴>
1973年 日本歯科大学卒業
1973年 Caulk Dental Award 受賞(学術優秀学生賞)
1982年 University of Pennsylvania School of Dental Medicine 卒後研修
1988年 U.S.S.R. Academy of Medical Science 感謝状受領
1988年 医学博士号受領 日本大学医学部 第一病理学
 
 
平成19年9月30日に座長に千田彰先生、シンポジストに椿智之先生、永井茂之先生、須崎明先生、近藤隆一先生をお迎えして「これからのホワイトニングの潮流 -衛生士として何を知らなければならないか?-」というテーマでシンポジウムを開催しました。

前半の基調講演では椿先生から最新のホワイトニング事情についてお話し頂きました。世界的に最も新しい製品についての情報を提供して頂いただけではなく、今後ホワイトニングをブームとしないために色々とご提案を示して頂きました。
永井先生からは予知性の高いホワイトニングの秘訣には診査・診断が必要であることをお話し頂きました。中でもダイアクノデントを用いたテトラサイクリン変色の診断法は非常に印象に残りました。
須崎先生からはホワイトニングのチームアプローチの実際についてお話し頂き、メインテナンスにホワイトニングを取り込んでいく秘訣をお話し頂きました。
また近藤先生からはホワイトニングを軸とした環境作りについてお話し頂き、効果的にホワイトニングを医院に導入するポイントをお話し頂きました。

後半のシンポジウムは受講生からの事前質問を中心にシンポジウムが行われ、各先生の本音を聞くことが出来た非常に有意義なものとなりました。今回のシンポジウムからも「歯科医師の診査・診断のもと歯科衛生士がホワイトニングを行っていく時代」が来たことを実感しました。

 
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