日時:平成19年7月1日(日)9:30〜17:00
講師:内山 茂氏
日歯生涯研修コード:050105

> 講演後記

 
 

 「真面目にやっているのに患者さんの数が伸びない、リコールが定着しない」という声をよく耳にします。たしかに歯科医師過剰といわれるご時世ですから、お嘆きはもっともなのですが、そんな歯科医院に限って十分なメインテナンスの成果が上がっていないように感じています。
いまや、歯科医療は単に治せばいいだけの医療行為ではなくなってきています。そこには時に患者さんによりそい、長い目でその人をささえていくというケアの視点が必要です。もちろん「しっかり治す」ための治療技術はとても大切ですが、そのレベルに匹敵するだけの守るための行為、つまりケア型の医療についても、私たちは真剣に学んでいかなくてはいけません。
本セミナーでは演者が長い臨床経験の中でつちかったPMTC、う蝕予防、歯周デブライドメントなどのテクニックを通して、キュアとケアのバランスの真髄に迫ります。できれば歯科衛生士同伴でご受講ください。

 
 
  1. ケア型医療で診療室をパワーアップする
  2. リコール率を高めるために何が必要か
  3. 大切なことは「ケアのためのシステム作り」
  4. メインテナンスでやるべきこと、やってはいけないこと
  5. キーワードは、「再石灰化」「バイオフィルム」「トゥース・ウェア」
  6. PMTC、歯周デブライドメントの背景と実際
  7. ケアとキュアの役割分担とチーム医療
  8. 患者さんと長く付き合うために
 
 
1952年 新潟県に生まれる
  1977年 東京医科歯科大学歯学部卒業
  1984年 埼玉県所沢市開業
  1998年 東京医科歯科大学臨床教授
 
所属:所沢市 開業、東京医科歯科大学歯学部 臨床教授

 
 
  1. メインテナンスからみた補綴設計 歯界展望 2002 年6 月号
  2. 口腔乾燥症の臨床的対応 歯界展望 2002 年8 月号
  3. PMTC 2 歯界展望MOOK 医歯薬出版 2003 年
  4. PMTC とデブライドメントーケア型医療からの発想 日本歯科医師会雑誌 2004 年10 月号
  5. 器材からみたオーラルケア 日本歯科評論 2005 年5 月
  6. 目的別PMTC とオーラルケア クインテッセンス出版 2006 年02 月
 
 
梅雨の合間にめずらしく青空が広がった7月の最初の日曜日に講義室が満員になる程の受講生にお集り頂き、内山先生のご講演が開催されました。
午前中は歯肉縁上のPMTCのお話を、午後には歯肉縁下デブライドメントのお話をされました。
これまでに何度もPGCでご講演頂いている事もあり、具体的なテクニックの話よりもケアとキュアのバランスとか、寄り添う、いたわる、励ますといった患者さんと長く関わることの意義を強く訴えておられました。
また、市販させているフッ化物のPHを自院で測定された結果を示された時には、その結果のばらつきに受講生一同「そうなんだー」と言った感じで受け止めていたようです。
最近でたあたらしいPMTC用ペーストについても、ご自分で味見をされ、実際に使ってみての使用感を教えていただきました。講演途中や最後の所でも質疑応答の時間をしっかり取っていただけました。明日からの診療にいかせる内容であったと思います。

 
受講申込はこちら
事前質問コーナー
2006年度アーカイブ
2005年度アーカイブ
2004年度アーカイブ
2003年度アーカイブ
メールマガジン購読ご希望の方はこちらから
あなたの携帯にモバイルURL送信
(立ち上がったメーラーに携帯のアドレス入力して送信してください)
QRコードからでもOK!


他大学の講演会を検索
受講申込質問受付年間スケジュールPGC通信申込ごあいさつ問い合わせHOME |
Copyright (C) 2007 PGC Jounal All Rights Reserved.