日時:平成19年12月9(日)9:30〜17:00
講師:野口 俊英氏
日歯生涯研修コード:050102

> 講演後記

 
 

歯周病は国民の80%近くが罹患している疾患であり、歯科疾患の中で唯一、生活習慣病として認定され、糖尿病等の全身疾患とも関連性があることが示唆され始めている。
このような国民病とも言うべき歯周病を適切に治療することは歯科医師としての責務であり、同時に国民のQOLに大きく貢献することになる。
歯周病の治療は正しい検査・診断に基づく病因除去療法(初期基本治療)から始まり、再評価、歯周外科、咬合機能回復治療、サポーティブセラピーと続く根気のいる息の長い過程を経ることになるが、このことが患者と歯科医師の強い信頼関係を築くことになる。進行した歯周病ではどうしても歯周外科が必要になるが、近年では歯周組織の再生を伴う多くの術式が開発され臨床に用いられている。
今回の講演及び実習ではこれらの術式の基礎を中心に、患者の多くのニーズに対応するための新しいテクニックについても習得していただく予定である。

 
 
  1. 歯周外科
  2. 切除療法
  3. 付着療法
  4. 再生療法
  5. GTR
  6. オーラルプラスティックサージェリー
 
 
1943年 鹿児島県に生まれる
  1969年 東京医科歯科大学歯学部卒業
  1973年 東京医科歯科大学大学院歯学研究科 修
  1974年 スイス、チューリッヒ大学へ外国出張 (文部省在外研究員)
  1984年 文部教官助教授(東京医科歯科大学歯学部)
  1987年 愛知学院大学歯学部教授(歯科保存学第三講座)
  2001年 薬事・食品衛生審議会専門委員(厚生労働省)
医道審議会専門委員(厚生労働省)
  2004年 愛知学院大学歯学部付属病院長
(2006年3月まで)
  2005年 日本歯周病学会専門医
特定非営利活動法人日本歯周病学会理事長
  2006年 日本歯科医学会理事
日本学術会議連携会員
 


所属:愛知学院大学歯学部歯科保存学第3講座 教授


 
 
  1. さよなら歯周病 お口の健康 からだの健康 医歯薬出版 2004
  2. 歯周病と全身の健康を考える−新しい健康科学への架け橋−医歯薬出版 2004
  3. 最新の歯周外科手術を基本からマスターしよう 歯科医療 第一出版 2005
  4. 歯周病と全身疾患−これで大丈夫!患者さんへの情報発信−ヒョーロン・パブリッシャーズ 2006
 
  平成19年12月9日(日)に愛知学院大学歯学部歯周病学講座教授の野口俊英先生をお迎えして、「基礎から学ぶ歯周外科 −国民のQOLに貢献する歯周外科の基礎、再生療法、GTR , 審美−」の演題で講演、実習が行われた。インストラクターには、野口先生以外に、稲垣先生、伊藤先生にもお越しいただいた。

午前中は、野口先生より実習に入る前に歯周外科の基礎知識、歴史を症例をまじえ、わかりやすく講義していただいた。次に、稲垣先生より午後の実習内容の説明をテキストと症例を用いて講義していただいた。また、治療計画の立案方法、メス、縫合糸など器具の選択法、切開線のデザイン、縫合法の選択などについても講義していただいた。

お昼休憩をはさみ、午後は保存系実習室へ場所を移し、ブタ下顎骨を用いて実習を行った。器具の取り扱い、切開線の入れ方から、単純縫合など基本的な所から、丁寧に解説していただいた。また、各ステップをその都度デモをしていただき、それをビデオカメラで正面のスクリーンと各通路のテレビモニターに映していただいたので、非常にわかりやすく進行することが出来た。ブタの下顎骨は準備やかたづけが大変だが、実際の口腔内に感触が近いため良い感覚を得られたのではないかと思う。

受講生の先生方にとっては着替えや、実習室の移動、器具の準備、後片付けなど忙しい講演ではあったが、明日からの臨床に役立つ大変有意義な一日だった。

 

 
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