PGC.journal

ごあいさつ

同窓会会長
池山 正仁

同窓生の皆様におかれましては、益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。コロナ禍が終息しきらない中、次々と代議員会や支部長会がハイブリッド開催となり、リアル開催が待ち遠しいところです。

一方で、以前から学術活動の全国展開を望む意見が相次ぎ、その対応に苦慮しておりましたが、昨年5月24日に開催されました、本会共催によるばんたね病院脳神経外科小松文成准教授の「三叉神経痛への内視鏡下微小血管減圧術」と題したWeb講演会が大成功を収めたことを契機に、昨年8月、10月、12月、本年2月と偶数月に学術局主催の「一から学ぶWebセミナー」(今年度も継続事業となります)が開催できただけでなく、ラインアカウント登録や回生別ネットワークを活用したプロモーションが功を奏し、本学に在籍されている若手・中堅の先生方の講演機会や、会員の皆様に、全国どこからでも、均等に学びや修練の場をそれぞれ提供するという、本会の切なる願いを叶えることができました。
結果的に後藤常務を中心に進めてまいりました本会のWeb環境整備が順調に進み、これもコロナ禍がもたらした宿命と前向きに受け止めております。

今後とも着眼大局、着手小局の理念の下、会員の皆様と三つの間(時間、空間、仲間)を共有しながら正しい道を学びあい、まっすぐな思いで他の誰かを動かす原動力になれるよう、Mission(使命)・Vision(展望)・Value(価値)を念頭に、事業を進めてまいります。

個が立たない、正解のない時代の中、今こそ同窓生が個として繋がる取り組みが必要と考えます。護送船団方式で乗り遅れないように変化対応に急ぐ「一律型」ではなく、原点回帰して、時には職種を超えて積極的に提案できる「提案型」のコミュニケーションを醸成する覚悟でございます。本年度も採算性を踏まえつつ、同窓生の真の幸せのために、愛と感謝を込めて活動してまいりますので、引き続き皆様のご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

P.G.C.実行委員長
牧野 真也

同窓生の皆様におかれましては、平素から本会の学術活動にご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。

『時が熟し、時節到来するのを「待たないように待つ」のが修行というものであろう。訪れるもの、呼びかけ来るものはいつ来るかわからない。その偶然に出会ったものが実は会うべくして会ったものということをも含んでいる。そういう出会いの悦びは、それを自身で味わった人でないと、解しがたく、伝えがたいであろう』

哲学者唐木順三さんの言葉です。すべての出来事には時(時計(量的)時間(クロノス)と質的時間(カイロス))があります。皆様も思い悩む時計(量的)時間を過ごす中、突然瞬時に望外蒼天という濃い時間(カイロス)を過ごされたことがおありでしょう。

歯科界も、人と比較して未知の事態に狼狽えるクロノスではなく、先人の智恵に照らして濃い時間を積み重ねるカイロスを体験して他者性を学び、修練し続ける時代になってきたように思います。

他者性の上に技術、その上にアート(美意識)があって経営は成り立ちます。儲かるとは「信者」と書きます。純粋な人間性と確かなテクノロジー、そして美しさ(資生堂さんのPRメッセージにも「美しさとは人の幸せを願うこと」とあります)を通して信者を増やし、幸せの歯科医療を叶えていただければ幸いです。

本年のテーマは『意志あれば道あり』でございます。当たり前のことを当たり前にやりながら、自身の人柄が病を癒す他者性をお持ちの、鉄壁の講師陣をご用意いたしましたので、歯科医師だけでなく、大勢のコ・メディカルスタッフのご参加もお待ちしております。