PGC.journal

ごあいさつ

同窓会会長
池山 正仁

同窓生の皆様におかれましては、益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。

さて、おかげさまで昨年度末をもって会長に着任後三期六年を完遂でき、自身も最長でも三期までと心に決めておりましたが、多くの皆様からのご支援もあり、この度四期目も務めさせていただくことになりました。

昨年来の新型コロナウイルス感染症の影響で、同窓会事業活動は縮小均衡を余儀なくされましたので、今年度はすべてを「グレートリセット」して危機感と向上心を忘れることなく、円滑な運営を図ってまいりますが、学術活動も、Webとリアル両面で対応できるハイブリッド開催とすることとなりました。

すべての出来事には「時」があり、コロナ禍も、傲慢の極みにいる人類への警鐘と捉え、人流と時流のバランスを見極めながら、前向きかつ謙虚に事業活動を進めさせていただきます。今こそ、同窓生が自然に対する畏敬の念を抱き続けて、多様ないのちの表現者となる絶好の時機到来と捉えていきたいものです。

旧約聖書の一部であるコヘレトの言葉にも「たとえ一人が襲われても、二人で立ち向かう。三つ編みの糸はたやすく切れない」とあります。リモートアクセスであっても、共生と連帯を基軸に体験価値を通して深く繋がる事ができれば、不可能を可能にできる(IMPOSSIBLEをI‘M POSSIBLEに)と信じています。

なお、今年度のPGCは中止となった昨年度の講演内容をそのまま移行して開催致しますが、ハイブリッド開催のため、全国の同窓生の皆様にもご聴講いただくことができますので、皆さま挙ってご参加ください。

本年は辛丑(かのとうし)に当たり、すべてがリセットされる年と聞いております。コロナ危機をバネに、同窓生の皆様の喜びと幸せを願いつつ、常に進化し続けられる学術活動に邁進してまいりますので、引き続き皆様のご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

P.G.C.実行委員長
牧野 真也

同窓生の皆様におかれましては、平素から本会の学術活動にご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。

昨年から本年にかけて新型コロナウイルス感染症がオーバーシュートし、一時緊急事態宣言が発出されましたが、菅総理の中途半端なメッセージが国民を動揺させ、危機感と向上心の欠如がわが国を覆い尽くしました。

コロナ禍の中、昨年度はPGCも全面中止となり、貯金だけでなく貯人(人との繋がり、絆)の大切さをつくづく痛感させられました。人間の最大の強みは、他人の経験をわがものにできることです。他者を仲間と見做し、そこが自分の居場所と感じられる共同体感覚(アドラー(心理学者))を忘れることなく、われわれ医療人は、自らの生業を楽しみながら応用力と視野の広さに長けた教養人として医療界に君臨していかなければなりません。

今年度のテーマは『MORE THAN BEST』でございます。トヨタ自動車起源の造語で、『もっと上を目指す』を意味しています。医師は理解する、病む人は理解される(してもらえる)位置にいます。今後とも本同窓会は、常に創造価値(他者貢献を通して自己価値観を高め、『創る価値』)と体験価値(体験を通して生活を深め、『繋がる価値』)、さらには態度価値(すべてをあるがまま受け止めて『こらえきる価値』)を備えた、歯科界を支えられる医療人として必要不可欠なコースをご用意しておりますので、歯科医師だけでなく、大勢のコ・メディカルスタッフ(歯科衛生士や管理栄養士の方々など)のご参加もお待ちしております。