PGC.Journal 愛知学院大学歯学部同窓会ポストグラデュエートコース   愛知学院大学歯学部同窓会

 
日時:平成23年10月9日(日)・10日(祝) 9:30〜17:00
講師:本多 隆保、牧野 真也、野原 栄二(P.G.C.実行委員)

> 講演後記

 
日時:平成23年10月10日(祝) 9:30〜12:30
講師:本多 隆保、牧野 真也、野原 栄二(P.G.C.実行委員)

> 講演後記

 
 

インプラント治療は欠損補綴の一手法として確立し、昨今、臨床に取り入れられるようになってきました。また、一般にも広く認知されるようになってきました。
従来、欠損補綴にはブリッジや有床義歯で対応してきましたが、患者さんの要求も高まり、審美的要求と機能回復が求められるようになってきています。
しかし、これから臨床にインプラント治療を取り入れることをお考えの先生方にとって、種々のメーカー主催の講演会ではシステムのメリットのみが強調されるために大切なポイントを見落としがちになりがちで、いろいろ迷い悩むことが多いのが現状です。今回のコースでは、インプラント治療のさまざまな基本を確実に理解し実践するために、テキストでは記載していない臨床のヒントなど応用のできる手技を模型だけでなく、ブタ下顎骨を使用してこのコースの実習で十分に習得していただきます。
さらに、さまざまなシステムを体験していただけるようにプレゼンテーションも行います。
皆様の、ご参加お待ちしています。

 
 
  1. インプラント治療の経営的メリットとデメリット
  2. カウンセリング手術同意書、計画書などの作成
  3. インプラントの選択基準
  4. インプラントを成功に導くトップダウントリートメント埋入ポジション、埋入本数、その他
  5. 切開線の設定、フラップの作成、種々の縫合法のマスター
  6. GBR 法、リッジエクスパンジョン法
  7. ソケットリフト法
  8. 静脈確保などの全身管理の講義、実習
  9. メインテナンス
  10. その他
※歯科衛生士対象実習コースについて
インプラント手術成功のための条件の1つに外科手技が挙げられます。言うまでもなくインプラント手術は異物を体内に埋入する手術であり、感染対策はより厳重でなければなりません。
今日の外科学の進歩は麻酔による無痛法と、消毒・滅菌の進歩と共に発展してきたため、その詳細に精通することは手術の成功率アップに直結します。
今回の実習では、手洗い・ガウンテクニック・ドレーピング・後片付けを中心に、その実際を体験して頂きます。
 
 
平成23年10月9日(日)、10日(祝)に、愛知学院大学楠元学舎にて、第6回ポストグラデュエートコース(実習)が開催されました。講師に、本多隆保先生、牧野真也先生、野原栄二先生をお招きして、「これからインプラントをはじめるドクターのためにー安全・安心なインプラント治療のポイントー」という歯科医師向けの実習と、「口腔外科領域における基本臨床手技―医療の質を守る問診法や標準予防策を中心にー」という衛生士向けの講演が並行して行われました。
初日は、まずインプラントの基礎について、全身管理と全身疾患についてなどの講演がありました。インプラントをするにも、単に歯の欠損があるところにインプラントを埋入すればいいというものではなく、なぜこの欠損ができたのか、他の残存歯はどのような状態なのか、ブリッジや義歯にするのとどちらがメリットがあるのかなどを十分考えたうえで、インプラントを選択することが大切であることを教えて頂きました。全身管理と全身疾患については、糖尿病や高血圧・心筋梗塞などの現病歴や既往歴のある患者さんへの対応や担当医師との連携の取り方、モニタリング指標の判断の仕方などを教えて頂きました。午後からは、静脈確保の相互実習、採血をしてPRFをつくる実習、模型を使ってのインプラントの埋入実習を行いました。今回参加していた先生は、若い先生が多く、インプラント経験がない先生が多かったので、すごくいい経験ができたのではないかと思います。
2日目は、午前中からブタの顎骨を使って、切開や剥離の仕方や縫合の仕方について、講義と実習が行われました。切開線の設定法や剥離の使い分け、さまざまな縫合の方法をしっかりマスターすることはインプラントの時にはもちろん、日ごろの外科処置などの日常臨床に使える内容でした。そして、インプラントをブタの顎骨に埋入する実習も行われ、埋入手順や埋入するにあたって気をつけたほうがいい点などを理解することができました。
午後からは、インプラントのアバットメントの選択法や印象のとりかた、咬合に関する考え方などについて、教えて頂きました。ライブビデオを見たり、模型で印象実習することで、認識を深めることができたのではないかと思います。並行して行われた衛生士のコースは2日目の午前中だけと、少し短い時間ではありましたが、手洗いの方法や手袋のはめ方、消毒や滅菌の考え方など感染予防について、牧野先生から講義がありました。医院の感染対策をみつめなおすいい機会になったのではないでしょうか?
今回のコースは、基礎から応用まですごく幅広い内容でした。このコースをきっかけにインプラント治療に挑戦でき、しっかりとした結果がだせるような内容だったのではないかと思います。最後にこの実習コースを行ってくださった3人の先生に感謝いたします。

 
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