PGC.Journal 愛知学院大学歯学部同窓会ポストグラデュエートコース   愛知学院大学歯学部同窓会

 
日時:平成22年10月24(日)9:30〜17:00
講師:後藤 滋巳氏

> 講演後記

 
  近年、包括的歯科医療の重要性が認識されてきたことや患者の審美性、機能的改善への要求度の高まりなどの背景から、一般歯科臨床における矯正歯科治療のかかわりはますます強くなってきており、矯正歯科を専門としない臨床医にも、矯正歯科治療についての知識と技術の必要性が増してきているように思われます。そのような現況にあっても矯正歯科治療の特殊性によって、現行の診療システムが時間配分、また精神的にも煩雑になることを憂慮され、その導入を見合わせている先生も多いのではないでしょうか。そこで、
・ 矯正治療の経験の少ない一般臨床医が日常臨床で実践できる内容であること
・ 臨床において治療効果が大きく、リスクが少ないテーマであること
・ 矯正治療の特殊性を活かした内容であること
などの事項を考慮して、本年度は「マルチブラケット装置を用いた矯正治療法」をテーマとした実習を企画いたしました。
前歯部叢生の改善や前歯の圧下は、臨床上、その治療効果が大きく、リスクも比較的少なく、補綴前処置や歯周初期治療および混合歯列期の咬合育成にも十分応用可能な題材と考えます。
マルチブラケット装置を用いた矯正歯科治療法は本格的矯正治療だけでなく、限局的矯正治療を行ううえで必要不可欠なテクニックです。本コースで行うタイポドント実習において基礎知識や基本技術を習得していただければ、マルチブラケット装置に対するイメージを払拭することができ、安心して日常臨床へ導入していただけるものと思います。
また、本コースではマルチブラケット装置とスクリューインプラントを併用した臨床例の提示ならびに先生方が行っておられる矯正治療へのコンサルティングも予定しています。これまでにご参加いただいた先生も、初めての先生も是非ご参加ください。
 
 
  1. 臨床に矯正歯科治療を導入するにあたり考慮すべき点(講義)矯正治療の特殊性、目的、臨床的効果、マルチブラケット法の基本的概論について
  2. MTM の実際(症例呈示)
  3. タイポドント実習(示説,実習)
 
 
1977年 愛知学院大学歯学部卒業
  1988年 愛知学院大学歯学部講師(歯科矯正学)
  1992年 カリフォルニア大学サンフランシスコ校客員講師(93年6月)
  1994年 愛知学院大学歯学部助教授(歯科矯正学)
  1996年 愛知学院大学歯学部教授(歯科矯正学)
 
【所属】
日本矯正歯科学会(理事長)、日本顎変形症学会、日本口蓋裂学会、日本顎関節学会、日本スポーツ歯科学会(各理事、評議員)、近畿東海矯正歯科学会(監事)、愛知学院大学歯学会(評議員)、AAO、IADR、他会員

 
 
  1. 歯科矯正学,医歯薬出版,東京
  2. 混合歯列期の矯正歯科治療,医歯薬出版,東京
  3. チェアサイド・ラボサイドの矯正装置ビジュアルガイド,医歯薬出版,東京
  4. 歯科矯正学マニュアル,南山堂,東京
  5. 改訂版 新しい歯科矯正学,永末書店,東京
  6. チェアサイド・ラボサイドの矯正装置ビジュアルガイド2,医歯薬出版,東京
 
 
平成22年10月24日、愛知学院大学歯学部楠本学舎にて、第7回ポストグラデュエートコースが開催されました。講師には、愛知学院大学歯学部矯正学講座後藤滋巳教授をお招きして、「明日からできるMTM part4 マルチブラケットを用いた、上下顎前歯叢生の改善」という演題の実習コースがおこなわれました。
午前中は補綴系示説室において後藤教授による矯正治療の特殊性、及び混合歯列期の叢生や過蓋咬合の改善の必要性を、名和講師にはエッジワイズ法の基本概論とブラケットポジションについて、黒澤講師には本日実習の各ステッツプについての説明がおこなわれました。午後は保存系実習室にてタイポドント実習がおこなわれました。

 
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