同窓生の皆様には診療、研究等にご活躍のこととお慶び申し上げます。
同窓会活動の柱であります学術活動の一環のポストグラデュエートコースも、第1回を1980 年に始めて以来30 年を迎えました。30 周年記念講演会（愛知県がんセンター名誉総長 大野竜三先生）も皆様のご支援とご協力により無事終える事ができましたことを深く感謝致します。
私共同窓会が名古屋でポストグラデュエートコースを始めた動機は、当時講演会は東京が中心で、勉強しようと思っても東京でしか開催されず、多大な経費と時間がかかりました。現在と比べものにならないくらい社会情勢はよく、まだ余裕のある時期でしたが、それでも講演会を受講するにはとても大変なことでした。その頃は、インターネットもなく、情報は学術雑誌だけでした。情報に餓えていた時代でした。今のように情報が過多になり、情報の整理に悩む事は、想像もつきませんでした。1 日半をじっくり勉強して臨床に役立てようと、いろいろ試行錯誤を繰り返して現在では1 日コースとなっております。
当時は東京医科歯科大学、東京歯科大学など先輩同窓会の主催のポストグラデュエートコースが開催されており、模範にさせて頂き、少しでも近づこうとの思いがいっぱいでした。30 周年を迎える事は夢の様でございます。
現在のポストグラデュエートコースの発展は、歴代P.G.C. 委員長をはじめ、今日までのP.G.C. 委員諸氏のご努力の賜物と存じます。そして、このように大きく成長してきたP.G.C. を、今日まで育ててくださったのは、受講していただいた
皆様のおかげと深く感謝申し上げますと。継続は力なりと申しますがP.G.C. 実
行委員一丸となって、今後も同窓会の活動の柱として益々発展充実させて行きたいと思います。その為にも皆様方のご支援、ご協力を賜りたく思います。
最後に、皆様方の益々のご健勝とご活躍を祈念申し上げます。 |
日頃は同窓会活動にご協力頂きまして誠にありがとうございます。H21 年度でP.G.C.も30周年を無事迎えることが出来ました。これもひとえに皆様方のお力添えの賜物と感謝いたしております。
2008 年度版の歯科医療白書に「ワーキング・プア歯科医師の実態」と題し9,300 人程の歯科医が年収200 万以下であると書かれています。残念な事です。是非「歯科医療白書」をお読みになってください。いろいろ「ため」になることが書かれています。
昨年も書きましたが、卒後学術研修から卒後の生涯研修へのシフトがそろそろ必要になってきたと感じています。「いま医療が崩壊しようとしているなかで、社会保障の問題、医療保険制度の問題をどのように考えていくのか？」「医療費と医療財源の問題」など医療人として考えを持っていなければいけない問題が山ほどあります。今年も昨年と比べれば約１兆円程医療費が増えた事が新聞で新聞や他のメディヤで報道され、このまま行くと何年には何兆円の医療費がかかることになるいう報道がなされるばかりで、さも日本の医療費は高いと言うイメージを国民に植え付けるような報道が目立ちます。実際には日本の医療費はGDP（2007 年）の8.1％ OECD 30 カ国中21 番目、G7 の中では最低の医療費です。ちなみに１位はアメリカで対GDP 比16.0％、2 位はフランスの11％です。決して日本の医療費は高くない。医療費の増加はそれなりに報道がが必要ですが、それでは日本の医療費を将来、対GDP 比の何％位にし、そうするためにはどうしなければならないかの議論（報道）が一つもないことは残念でなりません。「保険外併用療法、いわゆる混合診療の問題。この問題にしても歯科はこれから先どのような方向性で行くのか？」等色々な諸問題が山積しています。医科の方では腫瘍マーカー等の問題が解決されたため一応混合診療の問題は再燃されることはないでしょうが、歯科の場合は差額徴収に始まり、昭和51 年度厚生省の医療管通知と依然として混合診療の問題は残っています。
これらのことを我々自身がきちっと理解し、考えねばならないと思っています。学術以外のこのような問題に対し、同窓生一人一人が、きちっとした意見を持ち意見をいえることが一番大切でないかと思います。
今年のどのコースも大変有意義なコースと確信しています。皆様のご参加をお待ち申し上げております。
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