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日時:
平成22年9月26(日)9:30〜17:00
講師:
中村 健太郎氏
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講演後記
最近、審美歯科補綴やインプラント補綴が日常化しているものの、その補綴装置の恒久性について予測困難な症例が多く、その対応に苦慮しているとの声をよく聞きます。一方で、咀嚼機能を重視するとして咬合面形態にこだわっているものの、最終補綴装置の咬合面形態にうまく反映することができないといった声もよく聞きます。そして、これらの言葉の後には、正しい咬合の与え方が分からない、与えた咬合が正しいのかが分からないといった声が必ず聞かれるのです。
それ故に、正しい咬合に導く咬合理論を追い求めてさまざまな理論が提唱されており、そのなかでも最も周知されているのが中心位咬合ではないでしょうか。この理論では、中心位を咬合再構成の基準とし、中心位へ誘導することが推奨されています。しかし、その誘導方法については臨床的に有効な方法が存在せず、その中心位咬合でさえ未だ確立されていないのが現状なのです。
それでは、補綴治療にとって咬合とは何のために必要なのでしょうか。補綴治療にとって正しい咬合とは何なのでしょう。多分、一言では説くことができないのではないでしょうか。そこには、咬合に対する観点が少しずれてしまっていることが、今日の混乱を招いていると思われます。
本来、患者さんにとっての良い咬合とは日常生活において何の支障もなく咀嚼、発音、嚥下ができることであり、われわれ術者もその回復に努めるにあたり、歯冠修復処置や欠損補綴処置でしか対応できない以上、その患者さんに合った咬合を付与するということは的確な咬合採得が要求されるはずなのです。なぜなら、補綴装置装着する際に咬合調整をしている限り、患者さんにとっての正しい咬合を求めることができないからです。
そこで今回は、咬合採得を再考し、的確な咬合採得のための理論や術式を論説してみたいと思います。
咬合診断
形態的、解剖的な咬頭嵌合位
機能的な咬頭嵌合位
咬合採得
咬合調整
1989年
愛知学院大学歯学部卒業
愛知学院大学歯学部歯科補綴学第3講座入局
1995年
中村歯科醫院開業
2003年
日本補綴歯科学会専門医
高齢者における欠損歯数状況と咬合力の関係について,日本補綴学会誌,2006.
連載 「力」を読む歯科臨床,医歯薬出版,2007.
連載 若手Dr のための“明日の臨床に役立つ咬合講座” human based occlusion 患者本位の咬合を求めて,クインテッセンス,2008.
連載 座談会「力」を読む歯科臨床,医歯薬出版,2009.
シリーズ企画 患者本位の補綴臨床を再考する,医歯薬出版,2010.(連載中)
平成22年9月26日(日)第5回 愛知学院大学ポストグラディエートコースが開催されました。今回は講師に愛知学院大学23回生の中村健太郎先生をお迎え致しまして、「補綴臨床Step Up 講座 ―患者本位の咬合を求めて― 」と題して講演を行いました。また、受講生200名を超えたため、大講堂を使用いたしました。講演は、午前中が咬合治療の理論を午後からは理論をもとにした臨床のケースプレゼンテーションという構成で行われました。
まず、現在の「咬合診断」「咬合治療」の問題点とは?という問題提起から始まりその矛盾点を論文、文献、学会誌等を使用し1つずつひも解いて行かれました。その論理的な説明で目の前の靄が少しずつ晴れていく感じがしたのは、私だけではなく多数の方も感じたのではないでしょうか。
午後からは臨床例を表示しながら、午前中の理論に基づき行われた実際の治療の経過を見せていただきました。実際にどのように治療が行われたか、今行われている治療は何のために、また何を目的に行っているのか、午前中に示した理論を実践されていく様子を症例を通じて確認できました。
次年度も中村先生の講演を予定しております、今回受講できなかった方も、もう一度という方も、同窓会から等のご案内をご確認の上お申し込みください。
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