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日時:平成23年1月30日(日)9:30〜17:00
講師:野口 俊英氏
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講演後記
歯周病の分野においては、「歯周病と全身の健康(Periodontal Medicine)」の研究が進み自分自身の歯を残存させることの重要性が強調されている。一方、近年、多くの歯科医が実施しているインプラント治療においても歯周外科の基礎なくしては良好な予後は期待出来ない。
本コースでは歯周外科の基本であり、同時に最も重要なテクニックである歯肉弁の形成に際しての切開、剥離、縫合の理論と実習(ブタ下顎骨)について、多くのスライドと動画を用いて解説する予定である。
歯周外科は、切除療法、付着療法、再生療法、Oral (Periodontal)Plastic Surgery に大別されるがその違いと適応症については午前中の講演で、また午後の実習ではインストラクターによるデモと受講者自身による実技を徹底して行う予定である。歯周外科により1 本でも多く自分自身の歯を残存させることは国民のQOL に著しく貢献することになるはずである。
歯肉弁形成
切開線の方向
部分層剥離
全部層剥離
結節縫合
マットレス縫合(水平)
マットレス縫合(垂直)
懸垂縫合
1969年
東京医科歯科大学歯学部卒業
1973年
東京医科歯科大学大学院歯学研究科 修了
1987年
愛知学院大学歯学部教授(歯周病学講座)
2004年
愛知学院大学歯学部附属病院長(平成18年3月まで)
2006年
日本学術会議連携委員
2007年
愛知学院大学歯学部長
「歯周病と全身の健康を考える」医歯薬出版,2005 年
「歯周病と全身疾患」HYORON,2006 年
「歯周病専門用語集」医歯薬出版,2006 年
「歯周病の診断と治療の指針」医歯薬出版,2007 年
「知っておきたい知識・術式,インプラント治療編」第一歯科出版,2008 年
「最新の歯周外科をマスターしよう!− 基本から高度症例への応用まで」第一歯科出版,2010 年
平成23年1月30日(日)、愛知学院大学歯学部楠元学舎にて、第10回ポストグラデュエートの実習コースが開催されました。
講師に愛知学院大学歯学部歯周病学講座野口俊英教授をお迎えして、「切開・剥離・縫合をマスターする」-歯周外科の成功のポイント-という演題で実習コースが行われました。
今回のコースでは、午前中に野口先生による歯周外科についての講義と、愛知学院大学短期大学部歯科衛生学科稲垣幸司教授による講義、午後からはブタの顎骨を用いての実習を行いました。
野口先生は、適切な歯周外科処置により健康な歯周組織を回復させることは重要であり、歯肉切除術、フラップ手術、GTR法、エムドゲインなどを例に挙げながら、歯周外科手術法の変遷について解説されました。また再生療法についてはそれぞれの特徴、術式等を説明され日常臨床にもすぐに役立つ内容だったと思います。
午後からは歯周外科手術に用いられる切開、縫合の基本原理について、ブタの顎骨を用いた実技講習が行われました。切開、全層弁・部分層弁の形成、縫合の方法を稲垣先生による実技デモにて説明していただき、受講者は非常に理解しやすかったと思います。
来年度もP.G.Cでは魅力ある講演を行っていきますので、皆様のご参加をお待ちしております。
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