平成18年度11月12日 第8回ポストグラデュエートコースが開催されました。
今回は「総義歯の咬合はこれでよいのか」という演題で日本歯科大学東京短期大学 歯科技工学科 学科長 教授 丸茂義二先生による講演会がおこなわれました。
午前中の講演では、講師のクラウンブリッジの医局在籍時代の失敗談からはじまり、その失敗を通じて患者には適応症があり、適応症を誤らないための診断が大切であることを話されました。次には顎位にまつわる CO,CRそしてタッピングポイントの位置関係と咀嚼様式との関係が述べられました。
午後からはクリステンゼン現象と顆路角との関係、そしてスピーと調節彎曲の違い、彎曲が出来る理由が解説されました。安定した正しい顎位を求める方法としてゴシックアーチの臨床例が提示され詳しい解説が行われました。午前、午後にわたり義歯を作製するにあたり知らなければならない咬合の話がたいへん解りやすくまとめられ良い講演会となりました。 |