去る6月18日、平成18年度第二回PGCコースが開催されました。
今回は歯内療法や歯周治療を行う上でデンタルレントゲンの重要性を改めて見直し、その有用性と限界、撮影方法、写真処理の考え方、読影のポイントなどを中心に、レントゲンの第一人者でいらっしゃいます千葉英史先生から、大変わかりやすくご講演いただきました。
規格性が高く、鮮明なレントゲン写真からは、こんなにも多くの情報が読み取れるのかと、レントゲン写真に対して初めてといっていいほど深い興味と面白みを感じました。
特に、歯周病による骨の吸収量の変化を見るには、定点観測が大変重要で、常に同じところから同じ方向に同じ量のエックス線量になるように撮影することで、歯槽硬線や歯根膜腔、骨梁像の変化を読み取れるということで、20年という長期の経過を追った症例なども見せていただきました。
最後は「デンタルレントゲン写真は、生体を覗く窓として、また患者さんとのコミュニケーションツールとして、そして自身の臨床をうつす鏡として、これからも大切にしたい」というお言葉で講演を終えられました。 |