日時:平成18年6月18日(日) 9:30〜17:00
講師:千葉英史氏(千葉県 開業)
日歯生涯研修コード:020203

> 講演後記

 
 

歯内療法や歯治療を行う上でのデンタルレントゲン写真の重要性はいうまでもありませんが、それはまた生体の神秘、生命の不思議さを覗く窓であり、そこに繰り広げられるノンフィクションドラマは、何よりも興味深く、面白いものです。

今回は第一に、多くの長期経過臨床例から、レントゲン写真に現れる変化を診る楽しさをお伝えできればと思います。それを楽しむ心が、歯内療法や歯周治療の診断力を向上させ、歯を守ること、患者さんの体を大切にすること、患者さんとの共感を大切にすること、につながると信じているからです。

  具体的には、デンタルレントゲン写真の有用性と限界、撮影方法の詳細と写真処理の考え方、歯内療法と歯周治療における読影のポイントなどについてお話するとともに、受講生の方が持参したものを交えながら、講演の時々に読影タイムを設け、ご一緒にレントゲン写真をみつめ直してみたいと考えています。

 
 
  1. デンタルレントゲン写真の大切さ
  2. きちんと撮影、きれいに写真処理
  3. レントゲン写真からわかること、わからないこと
  4. 読影のポイント1:歯髄炎、根尖性歯周炎
  5. 読影のポイント2:いわゆるエンドペリオ病変
  6. 読影のポイント3:歯周病
  7. 受講生のレントゲン写真から(撮影法、見方、読み方)
 
 
1957年 東京都に生まれる
  1982年 東京医科歯科大学歯学部卒業
  1987年 千葉県我孫子市開業

 
 
  1. 「X線撮影レベルアップ講座」歯科衛生士 2000.8〜10(Vol.24、No.8〜10)
  2. 「デンタルX線写真の質の安定を図る」日本歯科医師会雑誌 2001.4(Vol.54 No.1)
  3. 「動揺歯」(宮地建夫ら編「リスクを持つ歯へのアプローチ」共著)ヒョーロンパブリッシャーズ 2005)
  4. 「BASIC Periodontics 1」(北川原健編著、共著)医歯薬出版 1999
  5. 「BASIC Periodontics 2」(北川原健編著、共著)医歯薬出版 2002
 
 

去る6月18日、平成18年度第二回PGCコースが開催されました。

今回は歯内療法や歯周治療を行う上でデンタルレントゲンの重要性を改めて見直し、その有用性と限界、撮影方法、写真処理の考え方、読影のポイントなどを中心に、レントゲンの第一人者でいらっしゃいます千葉英史先生から、大変わかりやすくご講演いただきました。

規格性が高く、鮮明なレントゲン写真からは、こんなにも多くの情報が読み取れるのかと、レントゲン写真に対して初めてといっていいほど深い興味と面白みを感じました。

特に、歯周病による骨の吸収量の変化を見るには、定点観測が大変重要で、常に同じところから同じ方向に同じ量のエックス線量になるように撮影することで、歯槽硬線や歯根膜腔、骨梁像の変化を読み取れるということで、20年という長期の経過を追った症例なども見せていただきました。

最後は「デンタルレントゲン写真は、生体を覗く窓として、また患者さんとのコミュニケーションツールとして、そして自身の臨床をうつす鏡として、これからも大切にしたい」というお言葉で講演を終えられました。


 
受講申込はこちら
事前質問コーナー
2005年度アーカイブ
2004年度アーカイブ
2003年度アーカイブ
メールマガジン購読ご希望の方はこちらから
あなたの携帯にモバイルURL送信
(立ち上がったメーラーに携帯のアドレス入力して送信してください)
QRコードからでもOK!


他大学の講演会を検索
受講申込質問受付年間スケジュールPGC通信申込ごあいさつ問い合わせHOME |
Copyright (C) 2006 PGC Jounal All Rights Reserved.