PGC.journal

ごあいさつ

同窓会会長
池山 正仁

同窓生の皆様におかれましては、益々ご健勝にてご活躍のこととお慶び申し上げます。この度会長職2期目を拝命し、身も心も引き締まる思いでございます。

同窓会の目的は「本会は歯科医学を通じ、会員相互の資質向上をはかり親睦福祉を増進し、母校の発展に寄与する」とあります。会員の資質向上の根幹はポストグラデュエートコース(PGC)であります。

今日のネット上の疑似環境が、米国大統領選の行方さえ左右してしまう現代は、男女平等や融和、寛容といった普遍的価値が終結し、成り行き任せと没主体性が横行する自己中心的な同心円的循環に陥る危険性を孕んでいます。

同様のリスクを持つ歯科は、疑似環境に惑わされることなく正確で多面的なものの見方を養いエビデンスに基づいた治療が求められます。

PGC の今年度のテーマは「歯科の生きる道」です。
「脱皮しない蛇は滅びる」という言葉がありますが、歯科医院の存続にとって「成長」は必要条件ではありますが、絶対条件ではありません。 絶対条件は、「変化」です。「成長の前に変化ありき」です。 脱皮できない歯科医院は消えていきます。脱皮には恐怖や困難を伴いますが、本講演を活用していただき今までと違った新しい歯科治療、歯科医院を目指していただきたいと思います。

最後に皆様方の益々のご健勝とご活躍を心より祈念申し上げます。

P.G.C.実行委員長
牧野 真也

同窓会会員の皆様には平素から本会の学術活動にご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。

人の生き方はこれもあって、あれもあって、と答えが一つではありません。21 世紀、より速く、より効率よくという世界が加速し、慌ただしさと喧騒は増すばかりですが、大切なのは「自分が信じた世界観をきちっと描ける、描こうとする意思」です。歯科医療の今と未来を考えるとき、エビデンスに基づく「正しさ」だけでなく、病む人を包み込み、その心に染みこむ「しなやかさと優しさ」が未来を拓く糸口になります。

「道を行い、善を楽しむ」、「病気なく快く楽しむ」、「長寿を楽しむ」、これを人生の三楽と呼び、平穏で和やかな気持ちで人と接し、気分良く生活するために欠かせない口腔の健康増進は全人類の大きな幸せです。今年度は、「歯科が招来どうなることが解決か?」を考えるために、テーマを「歯科の生きる道」としました。同窓生の皆様の御参加を心よりお待ち申し上げております。