同窓会会長
池山 正仁
P.G.C.実行委員長
牧野 真也

同窓生の皆様にはご活躍のこととお慶び申し上げます。
また、ポストグラデュエートコースにご参加頂きました、他大学の先生方にも感謝申し上げます。

ポストグラデュエートコースも、1980年開始から35年が経ち、今回で36回目の開催となります。

我々同窓会は学術・親睦・福祉を三本柱としております。その中の大きな柱であります学術局の主要事業である、ポストグラデュエートコースのご案内を、本年も皆様のお手元へ届けさせていただく事が出来ました。これも一重に同窓生の皆様ならびに他大学ご出身の先生方のご理解とご協力の賜物と深く感謝申し上げます。

本年は、メインテーマを「つながる」としております。
哲学的すぎて理解が難しいかもしれませんが、現在と未来が「つながる」、又、患者様とのご縁で「つながる」、医科と歯科が「つながる」、又、地域と「つながる」、現在の研究が将来に「つながる」など、多様な「つながる」があります。

さらに、新しい試みである「待合室の活性化プロジェクト-待合室を暮らしの保健室に変え始めた若いDH・DAたち-」では、広い世界観と確固たる哲学を持って歯科界がいかに社会のニーズに応えるかを、今後のテーマのひとつとして実行委員会で討論してまいりました。皆様と一筋の光を一緒に見つけていきたいと思っております。

ポストグラデュエートコース実行委員会では皆様方からのご要望に応えるべく、将来を見据えての講師及びテーマの選択を心掛けております。一人でも多くの方々のご参加をお待ちいたしております。

最後に皆様方の益々のご健勝とご活躍を祈念申し上げます。

歯科医療の根底には、マクロな眼で見てどう動かすかという発想の下に、国が策定するシステムに沿って、医師ひとりひとりが「不到の頂」を目指し、モノや豊かさを追求する哲学がありますが、ほとんどの医療は複数の医療人や事務系職員によって支えられている現状から、近年チーム医療の重要性がとくに強調され、米国科学アカデミーのIOM(米国医学院)から1999年に出された報告書にも、医療界における多職種によるチームトレーニングの必要性が既に言及されており、従来の個人中心の学びからチームとしての学び・評価へのパラダイム・シフトが求められています。

これを踏まえ、今年度のテーマを「つながる」といたしました。多数の皆様のご参加を心よりお待ちしております。