PGC.Journal 愛知学院大学歯学部同窓会ポストグラデュエートコース   愛知学院大学歯学部同窓会

 
日時:平成27年1月18日(日)・25日(日)9:30〜17:00
講師:野原 栄二・牧野 真也・本多 隆保(P.G.C.実行委員)

> 講演後記

 
 

我々PGCは平成21年、22年、23年とこれからインプラントを始めるDr.のためにと称して実習付き講習会を行いました。これは今現在一般の先生方がインプラントを始めようと思った時にまず最初にメーカーを決めます。その後にそのメーカーの主催する講習を受けることから始まります。ただしこの場合は一日と講習が短い為にその内容は十分とは言えません。そこで我々は二日間に渡りインプラント、補綴、外科の3人のエキスパートによるより実践的な講習会を行ったわけです。
それから4年が経ち最初に受けた方も、最後の受講生の方も少なくとも2年が経過していることでしょう。そこでだんだんと臨床を行う中で怖い危険と思う壁にぶつかってはいないでしょうか。さらには自分がこれ以上は無理と決めていても患者さんの方から望まれることも少なくありません。
またこの4年の中でインプラントに対する考え方も180度変わってきています。たとえばアバットメントの素材、CADCAMを使った補綴などが上げられます。これらの新しい考え方さらにはその壁を取り去るために今回PGCとしてはインプラントアドバンスコースを企画しました。数多くの経験から得られた知識をご披露することで、皆様方が今まで難しいと思えるものが少しの発想の転換で簡単に思えたりするものです。壁は本当の壁ではなく見方を変えれば簡単に攻略できるものがほとんどです。
今までPGCのコースを受けられた先生方は勿論のこと初めての方も大歓迎です。どうぞ皆様のご来会をお待ちしております。

 
 
  1. 手を出していけない症例の見方
  2. サイナスリフト、ソケットリフト実習
  3. ガイドサージェリーの実際実習
  4. 口腔前提拡張、結合組織移植実習
  5. 歯周病罹患歯への再生療養
  6. メンテナンスを考慮した補綴設計
 
 
平成27年1月18日(日)、1月25日(日)に、愛知学院大学楠元学舎にて、第8回ポストグラディエートコース(実習)が開催されました。 講師に野原栄二先生、牧野真也先生、本多隆保先生をお招きして、「インプラントアドバンスコース(サイナスガイドサージェリー実習)−はじめれば必ず遭遇する壁を知ってスキルアップしよう−」という実習コースを行いました。
初日はまず、野原先生がイントロとしてインプラントの壁について、牧野先生が医療安全(全身管理と危機管理)について、本多先生がインプラントと歯周病学について講演されました。インプラントの壁は外科手技や診査診断、補綴形態やメンテナンスの仕方などを知る事などからはじまり、GBRや審美、咬合、失われた機能の回復にいたるまで次々と壁が現れてくるが、常にいろいろなことに挑戦して引き出しを増やしていく事が大切であることを教えて頂きました。全身状態では、モニタリングの重要性や全身疾患の評価の仕方などについての話がありました。問診票の作り方や同意書の作り方の話もありました。CGFの作り方や骨補填材の種類や使い方についての講義などもあり内容としては幅広いものでした。
午後からはシンプラント(サージガイド)の講義と実習があり、実際にノートパソコンを使って、診断、埋入位置の設定を行いました。そして模型を使ってインプラントの埋入実習を行いました。シンプラントなどのガイドを使えば、方向や位置のずれがほとんどなくなるので、多数のインプラントを一回でうつ場合なども手術時間も短く安全に埋入できることが実感できたと思います。
2日目は、午前中はサイナスリフトの講義と実習を行いました。歯槽頂から拳上するソケットリフトと側方からアプローチするラテラルリフトのテクニックについて教わりました。それぞれの利点、欠点、適応症、切開線の入れ方、隔壁があるときの対応などが理解できました。オペのビデオや模型を使っての実習もあったのでかなり理解が深められるものでした。
午後からは、静脈確保の練習、採血をしてCGFをつくる練習を行いました。相互実習を行い、血管が出にくい時の対応の仕方や静脈をとる場所がわかり、日常臨床でも挑戦できるようになったのではないかと思います。 そしてブタの顎骨を使って、歯周外科の実習を行いました。切開剥離や骨膜縫合の仕方から結合組織移植、前提拡張、ローリングテクニック、スライディングフラップの形成を練習しました。
今回のコースはアドバンスコースということもあり、臨床経験の多い先生の参加が多かったですが、実習内容もかなり濃く、明日から自分の医院でもやってみようとみなさん真剣に実習に取り組んでみえました。新しいことに対して常に挑戦をしていく事が大切だと感じました。
最後にこの実習コースをおこなってくださった3人の先生に感謝いたします。

 

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