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<西川 佳友氏>
「顎が外れた」、「顔面を打撲し歯が欠けた」、「虫歯が痛い」など救急外来(ER)にも歯科口腔外科領域患者さんは多くやってくる。初期診療のみで完結する疾患も少なからずあるが、専門医の助けを要する疾患が多く、歯科口腔外科医は救急をやっていく上で欠かせない存在と認識している。
一方で、私たちER医も歯科口腔外科の先生方にとって頼れる存在でありたい。
“クチ”の症状で受診され、緊急対応を要した自験例を通して、ER医の存在価値および活用方法を提示したい。
症例内容:心筋梗塞、帯状疱疹、脳梗塞、破傷風、外傷、ワーファリンについて、など
<榊原 吉治氏>
われわれトヨタ記念病院救急科は、北米型救急という、軽症から重症、内科疾患から外科疾患、小児から高齢者までありとあらゆる患者を初期診療しています。そんな日常救急診療のなかには、歯科に関わる患者さんも複数受診されます。実際にあった症例からみなさんの今後の診療に役立つヒントをご紹介させていただきます。
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<榊原 吉治氏>
- トヨタ記念病院救急科のご紹介
- 歯科医から救急科への紹介実例
- 歯科処置中に、クラウンを飲み込んでしまった症例
- 歯科処置中に、意識を失ってしまった症例(何を考え、どう対応すべきか)
- 顔面外傷の適切な処置の仕方
- トラブルと背中合わせ?!救急外来での患者さんとのトラブルを回避するコツ
- その他
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<西川 佳友氏> |
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2002年 |
福井医科大学(現 福井大学)医学部医学科 卒業
名古屋第二赤十字病院 初期研修医 |
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2004年 |
名古屋エキサイカイ病院 救急科 |
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2005年 |
福井大学医学部付属病院 救急総合診療部 |
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2006年 |
名古屋エキサイカイ病院 救急科 |
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2008年 |
トヨタ記念病院 統合診療科・救急科 |
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<榊原 吉治氏> |
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2005年 |
愛知医科大学医学部卒業
トヨタ記念病院初期研修医 |
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2007年 |
福井大学附属病院救急総合診療部 |
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2008年 |
トヨタ記念病院救急科医員 |
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2012年 |
同 救急科医長 |
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【所属】日本救急医学会救急科専門医 |
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<西川 佳友氏>
- エルゼビア・ジャパン株式会社『今日の臨床サポート』:「ガス中毒」、「異状死の届出義務」、「食塊による食道閉塞」の3項目を執筆
- 「胸痛患者ってどれくらいフォローアップすれば心筋梗塞の見逃しがなくなるんですか?」 medicina 2010年5月号 vol.47 no.5,846-849
- 「頭痛〜頭部CTで異常はないんだけど、すごく痛がるなあ」 レジデントノート 2012年(増刊) vol.14 no.11,51-57
- 「この患者さん、MRI撮影しても大丈夫ですか?」 レジデントノート2012年(増刊) vol.14 no.11,224-228
- 胸部画像診断エッセンシャル(コリンズ スターン)8章訳 西村書店
- ER・救急シークレット77-80章訳 メディカル・サイエンス・インターナショナル
<榊原 吉治氏>
- 榊原吉治.【こんなときどうするの!?救急外来対処法】 クモ膜下出血「昨夜からいつもの片頭痛がひどいんです」(67歳・女性). 治療. 2008; 90(10): 2609-2612.
- 第30回臨床研修研究会,ERを主軸にした初期研修. 2012.4.14
- 第40回日本救急医学会総会学術集会,マムシ咬傷により心肺停止に至った一例.2012.11.14
- 第33回日本超音波学会中部地方会,高度貧血にもかかわらず左室収縮機能が正常であった一例.2012.9.9
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平成25年9月1日 楠元学舎第1講義室にて2013年第4回愛知学院大学ポストグラデュエートコースが開催されました。講師にトヨタ記念病院救急科の榊原吉治先生と西川佳友先生をお招きし、「ドクターGが語る歯科マイスターへの道」〜一瞬を駆け抜ける救急医療の現場から〜をテーマに講演が行われました。
講師の先生はトヨタ記念病院の現役の救急科のドクターであることから内容は実践的でした。また、トヨタ記念病院では研修制度が充実しており週2回のペースで病院内外の先生が講義を行っており、講師の先生方のも良く講義をされていることからとてもわかりやすく、刺激的な内容で有意義な時間となりました。
午前中は榊原先生の講義で、トヨタ記念病院での歯科医から救急科への紹介事例の提示、また、実際に救急科を受診した患者の口腔外科関連分野の症例提示で日々何気なく診察しているとこんなこともあるのかと考えさせられる症例を提示していただきました。また、最後には上手なプレゼンテーションのコツも講義をしていただきました。プレゼンテーションには所々で良い写真が入っており、最後には先生の趣味である写真撮影や家族写真の撮影テクニックなども紹介され講師の先生の人間的魅力もアップという大変すばらしい講演をいただきました。
午後は西川先生の講義で、まずは受講生同士でグループになり、スモールグループディスカッションを行いました。そこで今までに経験したヒヤリ・ハット症例の経験、それにどのように対応したかを紹介しあい、全体で発表することで全員の経験となるようにまとめました。その発表を元にどのように対処することが必要か等のコメントを西川先生、榊原先生が行い、また全体で意見を述べるという、学習的な講義をおこないました。過換気症候群にはペーパーバック療法ではなく、まず患者を落ち着かせることが望まれる対応であること、また、注意が必要な患者についてなどを具体的な症例を元に講義をされ、突然の頭痛、人生最大の頭痛を訴えた場合くも膜下出血が疑われること、女性の腹痛であれば、必ず妊娠を疑うべきなどのこちらも具体的かつ、実践的な内容の講義をいただきました。
講義後は先生方には長時間受講生からのいくつもの質問に答えていただき実際受講された先生方には大変有意義な講演になったのではないかと思います。 |
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