2.講演  
  ここまで来た接着性レジンの臨床応用
  ─人工エナメル質の概念を臨床にどう生かすか─
  平成17年6月26日(日)9:30〜17:00
  講師 安田 登氏 
 
日歯生涯研修コード:041300   
 


   
 う蝕は「疾病」と「障害」に分かれた疾患である。前者には「医療モデル」で治癒を目的とし、後者には「生活モデル」で患者の生活の質(QOL)の向上を考えて処置する。どちらにも接着は有効であるが、う蝕治療には、感染歯質除去後の創面封鎖に人工エナメル質の生成が、そして生体侵襲を最小限に考えた修復処置には高い接着力が再び威力を発揮する。今回は人工エナメル質の概念を臨床にどのように活かすかについて述べてみたい。

講演項目
1.近代歯科修復学の問題点
2.エナメル質の重要性
3.象牙質う蝕は創傷と同じ
4.う蝕治療と修復処置は別のもの
5.う蝕治療の治癒は人工エナメル質がもたらす
6.ミニマル・インターベンションは接着によって成り立つ


最近の文献

1.
歯をまもる(共著):医歯薬出版、東京、2002
 
2.
来て見て接着-これで完璧象牙質(共著):クインテッセンス出版、東京、2002  
3.
歯列をまもる(共著):医歯薬出版、東京、2003  
4.
なるほど納得、むし歯の治療-知って、よかった接着歯学(共著):クインテッセンス出版、東京、2004  
5.
かかりつけ歯科医制度とメインテナンス:デンタルハイジーン、23、10.909−921.2003  
6..
ステップアップ接着治療?正しい理解と実践─(共著):口腔保健協会、東京、2004  

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