7.講演  
  メタルフリーレストレーションの新しい潮流
   
  平成16年11月28日(日)9:30〜17:00
  講師 伊藤 裕氏 
 
日歯生涯研修コード:041200  
 


   
 歯科治療の原点に、歯質や歯の喪失によって損なわれた口腔の外観を本来の形や色調に回復することがあります。そうした患者の要求に応えるべく、これまでに様々な手法や材料が使われてきました。所謂「メタルボンド」もそのひとつです。これによって、本来、職人芸的な技術を要する陶材の操作が格段に容易になり、歯冠補綴物として広く普及したことは言うまでもありません。しかし、金属アレルギーに代表される全身への影響や口腔の健康美に対する国民の意識が高まる中、金属を含まない補綴物といった抽斗(ひきだし)も必要になっております。そこで本コースでは、私どもの講座が行った研究をもとに、オールセラミックスクラウン等の望ましい展開、ならびに臨床的意義を考えてみたいと思います。

講演項目
1.審美材料の開発の流れ
2.高フィラー型硬質レジンの応用と臨床的意義
3.新しいセラミックス材料の応用と臨床的意義

最近の文献

1.
硬質レジンの微細構造.QDT別冊 新版 硬質レジンの世界、80-87、クインテッセンス出版(東京)、2001
 
2.
Targis/Vectrisの応用.QDT別冊 新版 硬質レジンの世界、144-149、クインテッセンス出版(東京)、2001/td>  
3.
クラウンブリッジ製作時の咬合採得.Dental Diamond(東京).26:118-119,2001  
4.
社会保険における歯科用金銀パラジウム合金とその代替材料.補綴誌.46:634-638,2002  
5.
射出加圧成形型セラミックシステム“セラエステ”の特徴と短期予後調査.愛院大歯誌.41(3):1-9,2003  
   

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