【第2回報告】

 
河合 達志先生

平成15年5月25日(日)、愛知学院大学歯学部楠元学舎第1講義室において、第2回ポストグラデュエートコースが開催されました。


今回は愛知学院大学歯学部歯科理工学講座教授 河合 達志先生より「Illustratorを使いこなす-口腔内イラストを描いてみよう-」と題して、実習形式にて、御講演していただきました。
前回まではPhotoshopとIllustratorを並行して行っていましたが、今回はIllustratorに絞り、受講生全員がIllustratorにて口腔内イラストを描けて、そのイラストを、病院内掲示できるようにというテーマで、実習をしていただきました。     
もともとIllustratorというソフトは、自由形状の図を描くツールとして極めて強力で、Photoshopの画像、あるいは写真などを下絵にして、高精密なイラストを描くことが出来るということと、一旦描いたイラストはベクトル画像データであるので品質の劣化はなく、半永久的に繰り返し使用する事ができるという点で非常に優れたソフトです。
午前中の実習では、Illustratorの最も重要で、基本的なベジェ曲線におけるパスの描き方のテクニック(直線ポイント・スムーズポイント・コーナーポイント・ヒンジポイント)と、描いたパスの編集、色の付け方、またグラデーションの作り方・ブレンド作成等も時間をかけ、受講生のレベルにあわせて丁寧に教えていただきました。
午後からの実習では、基本図形をマスターした上で、今回のメインテーマである、口腔内イラスト特に歯断面図を受講生全員が描けるように、実習を行いました。
さすがにベジェ曲線がある程度スムーズに描けるようになったせいか、受講生は結構上手に描けるようになり、歯断面図に引き続き、歯肉部、歯槽骨部、骨梁、血管も描いていきました。そしてグラデーションをつけて歯に立体感を出し、各々個性のあるイラストができ上がっていきました。
また、レイヤー機能を用いてパーツを各レイヤーに描いていくと、あとの編集が楽になり、どんどん描く楽しみが増えていくようでした。
また、事前に講師の先生方がIllustratorにて作成された口腔に関する複数の画像を受講中にいただき、今後の口腔内イラストを描く時の資料として、役立てていくことができると思います。
前回まではPhotoshopとIllustratorという2つのソフトで総論的なことを講演していただきましたが、なかなか消化不良なところもありましたが、今回はIllustratorにテーマを絞られたということもあり、実際口腔内イラストを描いて院内掲示も手作りのイラストが出来るようになり、なかなか身のある実習になったと思います。

**回生 ** **

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