1.講演 ドクターと衛生士のコース
  PMTCとプライマリケア
  ─歯科疾患の本質に迫る─
  平成15年5月18日(日)9:30〜17:00
  講師 内山 茂氏 


   
 この1〜2世紀の間に、近代医学は、感染症、外科手術、救急医療などの面において著しい成果を上げました。しかしその反面、かつて慢性病あるいは成人病などと呼ばれていた。患者の個体差や生活習慣が大きく関与する疾患(生活習慣病)に対しては、いまだに多くの問題を残したままです。
 歯科疾患を、個々のリスクや生活背景によって再び病気が引き起こされる可能性が高い生活習慣病としてとらえれば、それらに一時的な治癒を求めるのではなく、キュアとケアのバランスを保ちながら、総合的に臨床を組み立てていく必要があります。
 本講演では、継続的な口腔ケアを続けるための無理のない院内システムとPMTCテクニックを中心に、歯科医師・歯科衛生士の役割分担、医院における予防・治療・管理のバランス、かかりつけ医として患者の健康に末長くかかわるプライマリケアなどに関して、臨床例を通して考察してみようと思います。


最近の文献

1.
「ライフステージと歯科治療」補綴臨床,1998年
 
2.
「PMTC」歯界展望MOOK,医歯薬出版,1998年  
3.
「口腔ケアとPMTC」日本歯科医師会雑誌,1999年3月・4月号  
4.
「プライマリケアを担う歯科医療の可能性」歯科展望2000年6月号  
5.
「メインテナンスからみた補綴設計」歯界展望2002年6月号  
6.
「口腔乾燥症の臨床的対応」歯界展望2002年8月号  

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